こんにちは、TEREZA’S DININGです。
今回は、キッチンカーを始めてから初めて経験した、2トンクラスのトラックの車検について書いてみたいと思います。
「車検なんて、自動車整備工場にお願いすればいいじゃないか」
……はい、その通りです(笑)。
本当は整備工場にお願いしたほうが、たぶん圧倒的に楽でした。
でも、私は昔から、
「自分でできることは、とりあえず自分でやってみたい」
という性格。
ということで、今回は思い切ってユーザー車検に挑戦することにしました。
ところが――。
結果から言うと、
まさかの3日間通うことになりました。
まず一番心配だったのは「光軸」
車検を受ける前から、私が一番心配していたのが、
フロントライトの光軸調整です。
トラックのヘッドライトは、普通の乗用車とは少し勝手が違います。
「これは絶対、一発では通らないだろうな……」
そう思っていたので、事前にトラックの光軸調整をしてくれる業者を探しました。
そして車検当日。
まず光軸を調整してもらい、
「これで大丈夫!」
と思って検査ラインへ。
ところが――
まさかの不合格。
「えっ……調整してもらったのに?」
という状態です。
結局、もう一度調整してもらうことになりました。
これだけでかなりの時間を使ってしまい、気がつけば時間がどんどん過ぎていきます。
そして、この日の営業時間内に車検を終えて戻ることはできませんでした。
初日終了。
いきなり洗礼を受けました(笑)。
そして2日目
「昨日は光軸で時間を取られたけど、今日は大丈夫だろう」
そう思って2日目へ。
ところが、ここからが本番でした。
「あれ?このライト、点かないですよ」
検査員の方から指摘されたのが、トラックのサイドについているライト。
なんと、
片側が点かない。
「昨日までちゃんと点いていたのに……」
まさかの車検本番で不調です。
ところが検査員の方に聞くと、
「このサイドのライト自体は義務ではないので、外してしまえば大丈夫ですよ」
とのこと。
「それなら外してしまおう!」
と思ったものの――
道具がない。
まさか車検場でライトを外すことになるとは思っていませんでした。
結局、最後は……
力ずく。
なんとか取り外しました。
「これで今度こそ大丈夫だろう」
と思ったのですが、
まだ終わりません。
キッチンカーならではの指摘
ここで初めて知ったことがありました。
キッチンカーのような特殊な用途の車両では、単に「トラックとして走れる状態」だけではなく、その車両がその用途に必要な構造・設備を備えているかという点も重要になります。
国土交通省の資料でも、特種用途自動車については、特種な設備の占有面積などに関する構造要件が定められています。
今回、私のキッチンカーについて検査員の方から指摘されたのが、
「荷台の面積に対して、厨房設備が十分な面積を占めているか」
という点でした。
これには完全に盲点でした。
「キッチンカーなんだから、厨房設備がちゃんとあるから大丈夫だろう」
くらいに考えていたのですが、実際の車検では、設備の内容だけではなく、どのくらいの面積を占めているかというところまで確認されるんです。
「なるほど……そこまで見るのか!」
と、かなり勉強になりました。
もう一度来るのは嫌だ!
ここまで来ると、
「また明日来るのだけは避けたい……」
という気持ちになります。
そこで、
「ほかに何か問題になるところはありませんか?」
と検査員の方に聞いてみました。
すると、さらにいくつかありました。
蓄電池などのバッテリー
キッチンカーには、冷蔵庫などの電源として蓄電池を積んでいます。
これについて、
バッテリーがむき出しにならないよう、カバーなどで保護する必要がある
という指摘。
キッチンカーは普通のトラックとは違い、厨房機器だけでなく、電気設備や水道設備など、いろいろなものが載っています。
「車検って、こんなところまで見るんだ……」
と改めて実感しました。
スペアタイヤ
さらに、
「スペアタイヤは車検時には外してきてください」
とのこと。
これも自分では完全に想定外でした。
装飾用のライト
そして、キッチンカーの外観を飾るために取り付けていたライトについても、
昼間に点灯しないようなものなら、外したほうがいい
という指摘。
キッチンカーは「お店」ですから、どうしても見た目にもこだわりたくなります。
でも、
「お店としてかっこいい」ことと「車検に適合している」ことは別問題。
ここは今回、身をもって学びました。
そして、3日目。
正直に言います。
もう、かなりうんざりしていました(笑)。
1日目は光軸。
2日目はいろいろな構造・設備関係。
そして、また車検場へ。
「もう次はないぞ!」
という気持ちで、指摘されたところをできる限り直して向かいました。
そして3日目。
なんとか営業時間内に間に合い……
無事、車検を通すことができました!
いやぁ、本当に長かった。
でも、車検証を受け取ったときは、
「やった!」
というより、
「終わった……」
という気持ちのほうが大きかったかもしれません(笑)。
初めてのキッチンカー車検で分かったこと
今回の車検で一番感じたのは、
キッチンカーは「トラック+厨房」だから、普通のトラック車検とは少し違う
ということです。
もちろん基本的な車両の点検は必要です。
それに加えて、キッチンカーの場合は、
- 厨房設備
- 水タンク・排水設備
- LPガスなどの燃料設備
- バッテリー・電気設備
- 車体に取り付けたライト
- 装飾品
- 設備の固定状態
- 特種用途車両としての構造要件
など、確認しておきたいことがたくさんあります。
国土交通省も、特種用途自動車の構造要件や車体の形状ごとの要件を公開しています。実際にユーザー車検へ行く前には、一度公式資料を確認しておくことをおすすめします。
これからキッチンカーの車検を受ける方へ
今回の私の経験から言えることは一つ。
「たぶん大丈夫だろう」で行かないこと。
特に初めてキッチンカーの車検を受ける方は、事前に構造要件を確認して、できれば車検場や専門家に相談しておいたほうが安心です。
私の場合は、
「ライトの光軸が問題になるだろう」
というところまでは予測していました。
ところが実際には、
「厨房設備の面積」
「バッテリーのカバー」
「スペアタイヤ」
「装飾用ライト」
など、まったく予想していなかったところで引っかかりました。
そして結果は……
3日間。
もし最初から全部知っていたら、1日で終わっていたかもしれません。
それでも、自分でやってみてよかった
大変でした。
本当に大変でした(笑)。
でも、今回ユーザー車検に挑戦したことで、キッチンカーについてまた一つ勉強することができました。
自分で車検を受けてみると、
「この車はどういう基準で作られているのか」
「どこを見られるのか」
「キッチンカーとして何が必要なのか」
ということが、身をもって分かります。
そして何より、
一度経験したから、次はもっと上手にできる。
次回はもちろん、
一発合格を目指します!
TEREZA’S DININGのキッチンカーも、まだまだこれから。
失敗したり、遠回りしたりしながらも、一つひとつ経験を積み重ねていきたいと思います。
これからキッチンカーを始める皆さん。
車検も含めて、キッチンカーは思っている以上にいろいろあります。
でも、それも含めて、
自分のお店を少しずつ育てていく楽しさなのかもしれません。
次回は……絶対に一発で通すぞ!
頑張っていきましょう!
TEREZA’S DINING
Where Every Bite Tells a Story